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2021/4/29

母親と赤ちゃんの床

先月、ここスイスで「産後うつ」に関してのニュースを耳にしました。 内容は以下のようなことでした。

 

”・ 諸外国の調査で、産後うつにかかるママの割合が2倍以上になっている

 ・ 家族とのコンタクトや周囲からのサポートが減り、孤独感に悩むママが増えている

 ・ 失業して、経済的な不安がある

 ・ ママを応援しているスイスのあるNPO*への「産後うつ」に関しての問い合わせが、 例年に比べ40%ほど増している。

 ・ 育児を喜べない自分を責めず、つらいときは一人で抱え込まないで相談してほしい”

 

日本でも、新型コロナウイルスの感染拡大後、「産後うつ」の可能性のあるお母さんが増えているという記事を目にします。

 

でも「うつ状態になっている」「うつに罹っている」ということに、なかなか自分自身でも気づかない、認識しにくいということがあります。

 

出産後、睡眠不足による疲労感に加え、無力感や気分の落込みがあっても育児に没頭!自分がうつに罹るなんて認めたくない気持ちもあり、ママ自身のケアをすることなく月日が経ってしまいがちです。

 

なので、コロナの影響で新たな緊急事態宣言がでている地域や、外出自粛モードが続く各地で、より一層、周りの人の気づきやママたちが孤立しないためのサポートが大事になってきますね。 

 

もし家族や友だち、身近に産後のママがいて、そのママのことがちょっと心配なときは以下のようなことに気をつけてみましょう。

 

表情から笑みが消えてしんどそう

「自分はダメなママ」「わたしはなんにもできない」など、自分を否定するような発言が増えている

休息がとれていない(子どもが寝ているときに、一緒に昼寝ができない etc.)

家族や友人など手を貸してくれる人が身近にいない

すべてを完璧にやろうとしている(しんどくても、家の中はいつもきれいに、料理は必ず手料理にするなど)

以前のようにごはんを食べていない(食事を美味しそうに食べない)

 

産後うつに罹っている方は、悲しみの感情が続き、頻繁に泣かれることがあります。

 

もしも、上記のことがいくつか当てはまっているようでしたら、一緒に気分転換を試みたり、休息できる環境を整えたりしてみましょう。

 

万が一、上記のことが続いていて、日常的な活動をつらそうにしているママに気づいた場合には、出産した産婦人科の先生や主治医の診察を受けてみるよう勧めてみましょう。

 

以前にも「産後うつ」について書いた記事があります。よろしければ、そちらも合わせてご覧になってみてください。 

産後:うつ気味かなと思ったら/ゆうこvol.9

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