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執筆者の写真La terre la mère

鼠経ヘルニア/まゆこvol.41

こんにちは、まゆこです。


先日、娘(7歳)が「鼠経ヘルニア」の手術を受けました。


鼠経ヘルニア」、みなさんご存知でしょうか。

これは、脚の付け根当たり(鼠径部)に膨らみができるものです。


















(画像はMy Doctor Onlineより引用)



どうして膨らんでいるのかと言うと、おなかの内部にある”穴“の中に腸やその他の組織が入り込んでしまっているからなのです。


鼠経ヘルニアは小児の数%には見られますので、子どものころに経験されたママ・パパも結構いらっしゃるのではないかと思います。


最初のころは、ただ膨らんでいるだけで、痛みなどもありませんので、それほど慌てる必要はありません。

また、いつも膨らんでいるわけではなく、腹圧をかけたときにだけ出てきたり、たくさん遊んで疲れてくる夕方ごろにのみ膨らんできたり、ということも多いです。

 

これは、自然に良くなるものではなく、膨らみを治すためには、手術が必要になります

鼠経ヘルニアの手術は小児外科の領域では、とても一般的で、短時間で終わり、お子さんへの負担も大きくはないです。


もし手術をせずに放置すると、いずれはその穴の中に入り込んだ組織が元に戻らなくなって(嵌頓といいます)、激しい痛みを伴い緊急手術が必要になることがあります。

ですので、お子さんの鼠径部が膨らんでいるな、と思ったら、早めに医療機関を受診しましょう

このときに、いつも膨らんでいるわけではなく、診察室でふくらみを確認できないことがありますので、できれば膨らんでいるときに写真を撮って持っていくと診断にとても役立ちます。


実は、私自身も8歳のころに鼠経ヘルニアになり、手術を受けました。

当時(約30年前!)でも、手術自体は長くはありませんでしたが、5㎝程度の傷跡で、手術後10日間くらいは入院していたように思います。

しかし現在では、手術はさらに改良され、もっと小さな傷で、入院期間も長くて数日程度、病院によっては日帰りもあり、お子さんや親御さんへの負担がとても減っています。

(医学の進歩を身をもって感じました)


退院した後は、普通の生活に戻れます。


お風呂上りなど、お子さんの鼠径部、男の子では陰嚢周囲を少し注意深く見ていただいて、異常がないか日々チェックしてあげてくださいね。




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