top of page

    血液型について/まゆこvol.24

    こんにちは、まゆこです。

    小児科医として病院やクリニックで働いていると、お母さんたちに、

    「こどもの血液型が知りたいのですが、検査してもらってもいいですか?」

    もしくは、何かの検査のため採血をするときに、

    「血液型も一緒に見てもらっていいですか?」

    と聞かれることがよくあります。

    でも、現在では、特に必要がないときに、血液型検査をしませんので、その旨お伝えし、ご理解いただいています。

    「では、万が一こどもが事故などで大量出血し、すぐに輸血が必要なときにはどうなるの?」と心配になるかもしれません。

    しかし、万が一、至急の輸血が必要なときでも、お子さんの血液型を親御さんにお伺いして、それを聞いて、その血液型の血液を輸血するということは絶対にありません。(万が一、間違っていたら大変です)

    必ず、その場で迅速に検査をします。

    「血液型」と聞いて思い浮かべるのは「ABO式血液型」と思いますが、他にも重要な型の違いがあります。Rh型もありますし、その他の「不規則抗体」と呼ばれるものもあります。それらすべてチェックする必要がありますので、輸血の際には、それらをクリアした血液が輸血されるということになります。

    昔は、産院で産まれた赤ちゃんの血液型を検査して、その結果をご両親にお知らせするのが一般的だったようです。

    いまでも、その名残で血液型検査をしている産院もあるようです。

    (または、実費を払えば、保険診療外でかかりつけ小児科でも検査するところもあるかもしれません)

    さらに、保育園や、幼稚園などの入園のときに、申請書にこどもの血液型を書く欄があった、と言う話も聞いたことがあります。

    しかし、以上のような理由で、現在では、必要なとき以外に血液検査をすることはありません。

    ですので、お子さんの血液型を知らなくて、なんとなく不安と言う方もどうぞ心配しないで下さいね。

    ちなみに、妊婦さんは、出産時に、大量出血をすることが可能性がありますので、事前に不規則抗体を含めた血液型の検査をしておくのが一般的ですね。


    Comments


      © 2021 La terre la mère

      bottom of page