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執筆者の写真La terre la mère

水痘(みずぼうそう)について/まゆこvol.40

こんにちは、まゆこです。

お子様が夏休み中と言う方も多いかと存じますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。


今日は、こどもがかかる病気の一つ、水痘(みずぼうそう)についてお話ししたいと思います。


みずぼうそうは、ご存知の方も多いと思いますが、お熱や倦怠感に伴い、全身に水疱がたくさんできる感染症です。


2014年までは、水痘ワクチンが定期接種となっておらず、水痘に感染すると一週間程度はしっかりとした症状があり、保育園や学校を長期間お休みしなければならなくなるような、感染症でした。



水痘の主な症状は、発熱、倦怠感と、特徴的な水疱です。

水疱はかゆみを伴い、掻爬すると痛むこともあります。

ごくまれに脳炎を引き起こすこともありますが、通常は回復良好です。

水痘は、空気感染(飛沫核感染)しますので、飛沫感染である一般的な風邪ウイルスや、コロナウイルス、インフルエンザウイルスよりも感染力が強いです。

サージカルマスクを通り抜けますので、マスクをつけていても感染する可能性が高いです。


潜伏期間は2週間前後です。感染力は水疱が出現する1~2日前から、すべての水疱が痂皮化(かさぶたになる)まであります。

水痘ウイルスに対する抗ウイルス薬がありますので、日本ではそれが処方されることが多いです(ゾビラックス、バルトレックスなど)。

ただし、発症後72時間以内に内服を開始しないと効果がないと言われています。

また、独特の水疱に対してかゆみ対策の軟膏を処方されることも多いです。


ほとんどは小児のうちに感染し、終生免疫を獲得するのでもう一度水痘にかかることはありません。

ただし、大人になってから初感染すると、症状が重症化する傾向があります。


ご家族や周りに、免疫の弱い方や妊婦さんがいる場合は注意が必要です。

より重症の症状を呈したり、妊婦さんから胎児への感染が起こることがあるからです。

お子さんが水痘に感染し、そういう方が周りにいる場合は、主治医の指示に従い、適切な隔離を行ってくださいね。


現在の日本では、水痘ワクチンが定期接種になりましたので、重症の水痘のお子さんを見ることが激減しました。

ワクチンを接種していても感染することはありますが、ごく軽症で、集団生活ができない期間(痂皮化までの期間)も、ずいぶん短縮しました。


日本以外の国でも、水痘ワクチンを接種できるところが多いと思いますが、定期接種には入っていないところも多いと思いますので、以上のようなことに気を付けて見てあげてくださいね。





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