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執筆者の写真La terre la mère

新生児のビタミンKについての提言/まゆこvol.50

こんにちは、まゆこです。


昨年11月末に、日本小児科学会、産婦人科学会など主要な各学会合同で、新生児のビタミンKに関する提言が発表されました。


お子さんがいらっしゃる方は覚えていらっしゃるかもしれませんが、新生児期にビタミンKを赤ちゃんに投与します。

どのくらいの期間投与するかについて、これまで統一したものがなかったため、今回改めて統一した提言が発表されたということです。


提言によると、「哺乳確立時と、生後1週または産科退院時のいずれか早い時期と、その後は生後3か月まで週1回、ビタミンK2を投与すること」と発表されています。


これまでは「哺乳確立時、生後1週、そして一か月健診時の」の三回のみビタミンKを投与していた施設が少なくなかったのですが、それより長期間、週に一回のペースで与えましょうということになりました。


ビタミンKが不足するとどうなるのでしょうか。

実は、出血しやすい状態になり、稀に頭蓋内出血が起こる危険があります。


特に母乳にはビタミンK含有が乏しく、完全母乳栄養の赤ちゃんには必ず必要なものです。


特に、先天性の肝胆道系の疾患を持っている赤ちゃんの場合、余計にビタミンKが欠乏しやすく、頭蓋内出血を起こすリスクが高いです。

健常な赤ちゃんの場合、ビタミンK欠乏性の頭蓋内出血をリスクがとても高いわけではありませんが、上記の”肝胆道系の疾患”というのは、生後早期に発見されないケースがあり、あとから遅れて診断されることがあるので、生まれたときに異常を指摘されていない赤ちゃんでも十分に注意する必要があるのです。


スイスも含めて欧米では以前より、生後3か月までのビタミンK投与が行われています。


これはシロップであげるものなので、おうちでママやパパが毎週あげていたよ~と覚えているご家庭も多いのではないでしょうか。


こちらが、以上の提言のリンクです。


これから赤ちゃんを出産するご予定のある方も、ビタミンKの重要性を認識していただいて、安心して赤ちゃんに投与してあげたいですね。




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