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    夏風邪について /まゆこvol.10

    6月も下旬となり、だんだん暑い日が増えてきていますね。

    今年も「夏風邪」の季節がやってきました。

    「夏風邪」というのは、夏にはやりやすい風邪症状をきたす感染症のことです。

    主には、「手足口病」、「ヘルパンギーナ」、「咽頭結膜熱(プール熱)」のことを指しています。

    いずれも、幼児を中心にかかりやすいウイルス感染症です。

    飛沫感染、接触感染で感染することがほとんどですので、保育園・幼稚園・小学校などの集団生活や、お友達と遊ぶときにうつります。

    それぞれの特徴は以下の通りです。

    手足口病

    ・手、足、口に小水疱を伴う発熱が数日間続きます。

    ・水疱は、ぷくっとした1-3mm程度の小さい水膨れで、赤みを伴っていることも多いです。

    ・口まわりや、口の中にも水疱ができて、痛がって飲食が困難になることがあります。

    ・ウイルスの型によっては、腰回りに水疱ができることもあります。

    ・原因となるウイルスは主にエンテロウイルス、コクサッキーウイルスです。

    ヘルパンギーナ

    ・高熱(40度にもおよぶ)と喉や口の中の痛みを特徴とします。

    ・口の中の奥の方に、赤みを伴う小水疱ができます。

    ・口の中の痛みで、飲食が難しくなることがあります。

    ・原因となるウイルスは主にエンテロウイルス、コクサッキーウイルスです。

    咽頭結膜熱(プール熱)

    ・高熱が数日間続き、結膜炎や眼脂(めやに)を伴います。

    ・プールを介して感染することもあるので、プール熱とも呼びます。

    ・原因となるウイルスはアデノウイルスです。

    ・病院、クリニックによっては、アデノウイルスの迅速検査を受けることができ、確定診断に至ることもあります。

    以上のような特徴です。いずれもそれぞれのウイルスに対する「特効薬」というのはありませんので、症状を緩和する治療を行います(対症療法と言います)。

    具体的には、発熱や口内痛に対して解熱鎮痛剤を使用する、水分(イオン水が望ましい)をしっかりとる、ということです。

    「夏風邪」と名前がついていますが、最近では、年中通して見られることもあります。

    基本的な感染対策はもちろんしつつ、それでも集団生活をしていると必ず風邪は引くものですから、そういったときも焦らずに対応したいですね。

    高熱が続いて元気がない時は、医療機関を受診するようにしましょう。




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