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執筆者の写真La terre la mère

受動喫煙による小児のアレルギー発症について/まゆこvol.52

今回は、少し前に日本小児アレルギー学会から出された「小児アレルギー疾患に関するシステマティックレビューに基づく受動喫煙防止への提言」をご紹介したいと思います。


喫煙が、いろいろな面で健康を害することは、良く知られていると思いますが、今回の提言では、受動喫煙が小児のアレルギーを引き起こすということが強調されています。


小児のアレルギーで代表的なもののひとつ、小児喘息が、受動喫煙によって引き起こされる、重症化するということがはっきりしたそうです。


これまでも家族の中に喫煙者がいると、気管支喘息を発症しやすいことが言われていました。

以前の小児喘息に関する記事もぜひご参照ください。気管支喘息について/まゆこvol.48


それが今回、しっかりエビデンスがでた、証明されたということです。


他にも、受動喫煙によってお子さんの呼吸機能が低下したり、咳・痰が増加するということも証明されたそうです。


詳しくは、一般向けのパンフレットが出ていますのでご参照ください。


今回の研究では、他の小児アレルギー疾患である食物アレルギーやアトピー性皮膚炎と受動喫煙の関係については直接的な因果関係が証明されませんでしたが、これはまだ研究数が少ないためであり、今後研究が進めば、これらについても因果関係が証明される可能性があります。


実は私がスイスに来て、最初に驚いたことのひとつが「喫煙者が多い!」と言うことでした。

日本では幸い喫煙率は昔に比べてずいぶん減ってきて、若者の喫煙率もすごく高いということはありませんが、スイスでは若者が吸っている姿も頻繁に見かけます。

今回のアレルギーだけでなくあらゆる害のある喫煙。

広く世間にその事実が知れ渡って、喫煙率が下がっていくことを期待したいです。

こどもたちに影響がないように、親としても受動喫煙に気を付けたいところですね。



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