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執筆者の写真La terre la mère

ちょっとした外傷の応急処置④~軽いやけど~/まゆこvol.28

日々遭遇するこどもの「ちょっとしたケガ」。

病院に行くほどではないのだけど、家でどのように処置するのがいい?

もしくは、病院に行くまでの応急処置は?

ということを何回かに分けてご説明しています。

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今日は「軽いやけど」です。

やけどは、重症になることがある外傷ですので、いつも受診することを念頭に入れてください

特に以下の場合は、必ず直ちに受診してください。

・広範囲のやけど

・みずぶくれを伴うやけど

・赤みが引かない場合

・高温のやけど(タバコの火やバイクのマフラーなどによるやけど)

ただし、直ちに受診する場合も、そうでない場合も、まずなにより冷却することが最も大事です。

水道水を出しっぱなしにしてしっかり冷却してください。

衣服を脱がせようとせず、そのままの状態でしっかり冷却します。

一人の大人の方が救急病院に連絡(場合によっては救急車)したり、受診のための準備をする間も、もう一人の大人がしっかり冷却をつづけることが大事です。

そして移動中も患部を冷やせるように、たくさんの氷をいれた袋をつくり、それを患部に当てながら向かってください。

熱傷(やけど)というのは、熱いものが当たった瞬間だけでなく、そのあともその熱エネルギーによる組織の破壊がすすみます。

ですので、それを阻止するためにずっと冷やし続けることが大事なのです。

目安は30分程度です。

氷や保冷剤を用いる場合は、冷たくなりすぎていないか必ず注意が必要です。

家で様子を見られるような、数センチ程度の大きさの浅い熱傷の場合(赤みが強くなくほかに皮膚の異常がない場合)は、水道水ないし、ガーゼでくるんだ保冷剤などでしっかり冷やしてあげましょう。(保冷剤をあてる場合は、凍傷にならないか必ず注意が必要です。ずっと押し当てるのではなく、たびたび離して皮膚の状態をみてください。)

30分ほどしっかり冷やして、異常がなければ、それで様子を見ましょう。

その後も赤みが続いていたり、あとから水疱が出てきた場合、もしくは痛みが続く場合は、受診するようにしてください。(外科、皮膚科です)

日本熱傷学会のホームページを参照しますと、

やけどの原因の上位は以下の通りだそうです。

1位:調理食品(みそ汁やめん類、シチューなど)、2位:ストーブ3位:電気ジャーポット、4位:花火、5位:電気アイロン(国民生活センター調べ)。

最初にも書きましたが、火傷は非常に重篤になる可能性がありますので、まずは予防、「熱いものをこどもの手の届くところに置かないこと」「キッチン周囲ではこどもから目を離さないこと」が最も大事です。そして、万が一火傷してしまった場合は「なによりまず冷やすこと」です。冷やしながら、受診の必要性などを考えて、次の行動にうつりましょう。



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