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執筆者の写真La terre la mère

こども誤飲・誤嚥について/まゆこ vol.19


今日は、誤飲・誤嚥についてお話ししたいと思います。

まず言葉について説明します。

誤飲:異物を誤って飲み込んで、食道や胃に入り込むこと。

中毒や消化管穿孔(消化管に穴が開く)の危険がある。

誤嚥:異物が誤って気道へ入り込み、咽頭や気管、気管支に入り込むこと。

窒息の危険がある。

誤飲で最も多いのは、タバコ、ついで硬貨、化粧品です。

タバコは特にたくさん誤飲してしまった場合に、重篤になる可能性があります。

硬貨は、食道に停滞し、そこから穿孔を起こすリスクがあります。

洗剤などを誤飲してしまった場合には化学物質による中毒を起こす危険があります。

安易に吐き出させるとより一層危険である場合もあるので、医療機関に相談する、もしくは中毒センターに相談するようにしましょう。

こどもの様子がおかしい(嘔吐がひどい、意識レベルが悪い)などの場合は、すぐに救急受診するようにしましょう。

誤嚥で最も多いのは前回も書きました豆類(乳幼児が避けるべき食べ物/まゆこvol.18)、そしておもちゃです。

大きなものが喉に詰まれば、その場で窒息します。

すぐに取り出す必要があります。

1歳以下の乳児の場合は、背部叩打法(うつぶせになるように抱えて、赤ちゃんの背中をたたきます)

それより大きいお子さんの場合は、ハイムリック法(大人が子供の後ろに立ち、両腕を子供のおなかの前に回して、子供のみぞおち辺りでておくみ、上方向へ突き上げるように押します)

簡単に取れない場合は、周りの助けを呼びましょう。

小さいものの場合は、すぐには気づかれず、だんだんと呼吸が苦しくなったり、ゼーゼーという音が鳴ったりすることがあります。

誤嚥が怪しまれるときは、医療機関に受診しましょう。

異物の誤飲、誤嚥で医療機関を受診するときは、飲み込んだものと同じものがあれば、必ずそれも持参するようにしましょう。

体のどこに入っているかを見るためにレントゲンを撮ることがありますが、その際に、同じものがあれば、レントゲンでどのように写るか比較することができるからです。

誤飲・誤嚥の一番の予防は、危険なものをこどもの手の届くところに置かない、ということに尽きます。

タバコ、医薬品などの管理は厳重に。そして、おもちゃも、小さなパーツに分かれるようなものは、大人がしっかり管理して、目を離したすきにお口に入れてしまう、ということがないように普段から気を付けてあげたいです。



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