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執筆者の写真La terre la mère

こどものスキンケア/まゆこvol. 11

みなさん、お子さんのスキンケアはどうなさっていますか。

実は、スキンケアは赤ちゃんのうちから行うのがとても大切です。

あかちゃんのプルンプルンの肌を見て、スキンケアが必要なの??と思う方も多いのではないでしょうか。

確かに、小さな子供は新陳代謝が激しくお肌のターンオーバーもすごく早いですので、プルンプルンの肌を常にキープしているように見えます(大人からするとうらやましいくらい!)

ですが、やはりまだまだお肌のバリア機能は未熟で、とても繊細です。

ひとたびバリア機能が破綻すると、すぐに肌荒れにつながってしまいます。

そしてあらゆる皮膚炎を起こす温床となってしまいます。

それを防ぐために毎日のスキンケアをしましょう。

そして、大きなポイントとして、スキンケアというのはお肌のお手入れにとどまりません。

近年、食物アレルギー、気管支喘息などの、皮膚以外のアレルギー疾患が、アレルゲンの経皮感作によって起こるということが分かってきています。

どういうことかというと、バリア機能の破たんした皮膚から、種々のアレルギーを引き起こす物質(アレルゲンと言います)が体内に入り込み、それに対する過剰な免疫反応が起こり、食物アレルギーや気管支喘息を発症する、ということです。

新生児期からの保湿剤を塗布することで、こういったアレルギーを発症するリスクが減らせることが分かっています。

ですので、一見肌荒れしていないあかちゃんでも、毎日のケアがとても重要なのです。

現代では、そして特に日本では赤ちゃんやこどもを毎日お風呂に入れる習慣があります。このため、肌を覆っている皮脂が毎日洗い流されて、自力での保湿力が低下していると考えられます。

(ただし、清潔に保つことも重要ですので、毎日のお風呂をやめる必要はありません)

ひとたび肌荒れが悪化してびらん(皮膚が赤くただれること)になったり皮膚炎を発症したりすると、回復にも時間がかかります。

普段から習慣のようにお肌の手入れをしてあげてください。

具体的な方法としては、毎日沐浴・入浴後、タオルで水気をとってから、保湿剤を全身に塗布します。

保湿剤は、市販の赤ちゃん用のものなど、年齢にあったものを使用してください。

普段から乾燥が気にならない肌質の場合は、ローションタイプでも大丈夫です。

乾燥がひどいときは、ワセリンなどの保湿力の高いものを朝・晩二回は塗布するようにしましょう。

特に乾燥性の皮膚炎を発症している場合はこまめに保湿し、肌が乾燥した状態になることがないように心がけましょう。

塗布の際は、強くこすりつけず、ベタベタが残るぐらいが適正です。

毎日の保湿を習慣として、肌の健康だけでなく、アレルギーを起こしにくい体質づくりをしましょう。




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