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執筆者の写真La terre la mère

解熱剤の使い方/まゆこ vol. 14

お子さんが熱を出したとき、解熱剤をしようするのかどうか、迷うことがあると思います。

今日は、解熱剤の使用の仕方について説明したいと思います。

まず、以前から書いています通り、生後三か月以内の赤ちゃんの場合、熱が出たらすぐに医療機関を受診してくださいね。

解熱剤は、医療機関で処方されることも多いですが、3歳から使える市販薬もあります。

剤型は、乳児だと座薬タイプが使いやすく、それより大きい子ですと、粉薬やシロップ薬として処方されます。粉薬の場合は、少量のお水で溶いて飲ませると飲ませやすいです。

多くの場合、「お熱が38.5℃以上のとき」に使用することになっていると思いますが、それでは、38.5度以上あるときは必ず使用しなければならないでしょうか。

そんなことはありません。

私の外来ではいつも「お熱が38.5度以上あって、お熱のせいで食欲がない、眠れないというときに使ってくださいね」と言っています。

つまり、お熱が38.5度以上あっても、それなりに元気があって室内遊びができる、ごはんが食べられる、というときには強いて使用する必要はありません。

また、よく眠っている時に、高熱だから、と言って起こしてまで使用する必要もありません。

解熱剤はあくまで熱を一時的に下げるお薬ですから、お熱の原因となる感染症などを治すというものではありません。

そのときの症状を緩和する目的です。(対症療法といいます)

また、40℃以上のお熱があるときなどに、平熱まで下げる効果は通常ありません。(おそらく下がっても38度台です)

必要に応じて、使用量や使用間隔を守って使ってあげるようにしましょう。

また、熱性けいれんの既往のある赤ちゃんには「使用しないこと」という医師、「使用してもよい」という医師両方います。

熱性けいれんというのは、熱の上り初めに起こることがほとんどですから、解熱剤でいったん熱を下げると、その効果が切れて、再度熱があがってくるときに、けいれんが起こりやすいと考えられています。

ですので、熱性けいれんの既往のあるお子さんには解熱剤を「使用しないこと」という医師もいます。

しかし、高熱で苦しんでいる我が子を解熱剤なしで見守るのは辛いです。

単純型熱性けいれんの既往のあるお子さんはたくさんいますし、単純型熱性けいれんは後遺症を残すような悪いものではありませんので、それをあまりに恐れるがあまりに解熱剤を一切使用しないというのは理にかなっていないかもしれません。

という理由で、「使用してもよい」とする医師もいるのです。

心配な方は、かかりつけの小児科医の先生に相談してみてくださいね。




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