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執筆者の写真La terre la mère

ビタミンD欠乏症について~外出自粛にともなって~ /まゆこvol.1

更新日:2020年8月31日

みなさん、この世界的な混乱状況の中、どのようにお過ごしでしょうか。

日本でも、感染される方が日に日に増えてきており、みなさんも極力外出しない、自宅で多くの時間を過ごす、という生活になっているのでは、と思います。

一日の多くの時間を自宅で過ごすということで、日照暴露の不足によるビタミンD欠乏が懸念されます。

ビタミンDは、脂溶性ビタミンの一つに分類され、主に骨の強度に寄与しています。

骨と言えばカルシウムですが、カルシウムの吸収には必ずビタミンDが必要となります。

大人ももちろんですが、成長過程にあるお子さんには欠かせない重要な栄養素です。 

欠乏した場合、大人では骨軟化症、子供ではくる病になることが有名です。

ビタミンDの摂取は、食べ物による摂取、そして日照暴露による生合成があります。

食べ物としては、魚に多く含まれています。その他、きのこやチーズにも含まれますが、魚に比べて少ないです。

日本人は、その食生活として、魚を多く食べます。そして、比較的温暖な場所にありますので、日照も比較的多くビタミンD欠乏があまり心配されていませんでした。実際に、意識してビタミンDを摂取されている方はまだまだ少ないのではないかと思います。

しかし、近年、血液検査をしてみると、日本人の中で多くの人のビタミンD値が国際基準に達していないことがわかりました。

そこで、今では、意識してビタミンDの多い食べ物を摂取する、日光浴をする、さらには、ビタミンDサプリを摂取する、ということが、小児科学会および小児内分泌学会から推奨されています。

現在では、赤ちゃんに摂取させるためのサプリも日本で市販されており、購入することができます。

冬は日照が少ない上に、寒くて外で遊ぶ機会も減ります。そんな冬が終わり、いよいよ春、というところで、Stay homeとなると、ビタミンD欠乏が起こる可能性があります。

どうか意識して、お庭やバルコニーで日光浴をする、ビタミンD含有の多い食品摂取をするということを心がけてください。

ビタミンDは長年、その重要性を忘れ去られた栄養素でしたが、近年その重要性が脚光を浴びています。

欠乏によって、骨疾患だけではなく、免疫の異常、心疾患、発がん、糖尿病、精神疾患に関わることが分かってきています。

さらに言うと、ビタミンD欠乏によって呼吸器感染症が増えるという報告もあります。COVID-19に打ち勝つ、という意味でもビタミンD摂取はとても重要です。

Stay home、意識しながら、ご自身と家族の健康維持も心がけるようにしましょう。


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