top of page

2020/6/11

アジアの女性を笑顔

今回は、笑いについてのお話です。

「笑い」は、こころよい気持ちになっている時や楽しい時などに自然に生じます。

「笑うこと」は、私たちのココロとカラダにポジティブな影響を与えてくれます。笑っていたら元気になった気がする・緊張していたけど、クスっと笑ったり、大笑いしたりして、リラックスできた、なんてこともありますよね。

 

日本には「笑うものには福が来る」という諺がありますね。笑っていると、自分自身にとってプラスになることが起こる?

「笑い」に関する様々な研究も行われていて、「笑うこと」の効用として以下のようなことが明らかになっています。すでにご存知のことも多いと思いますが......。

・不安や緊張の緩和の効果。

・筋肉の緊張を和らげリラックスできる。(深呼吸にも同じ効果があります)

・免疫力を活性化させる効果 (この時期、たくさん笑って免疫力を高めよう!と心がけている方、◎!)

・ストレスの軽減にも好影響

などなど。

 

そのうえ、笑っていたら、気持ちが前向きになりやる気もでてきた、ということもありますよね。でも「笑うこと」は自分にプラスなだけではありません。「笑い、笑顔」は人間関係においても大切な働きをします。例えば、目の前にいる相手の人が「楽しそう」「嬉しそう」な顔をしていると、ついつい、こちらまで何だか明るい気持ちになり、微笑んでしまうことはありませんか? そして、笑顔は他人に対して自分の印象を良くする効果も発揮します。

 

でも、子育てに追われる日々が続いているママには、気持ちが落ち着かない時や、疲れすぎて「笑っている場合じゃない!」と言いたくなる時も、もちろんあると思います。でもそれは、気にしなくても大丈夫! ママさんは、休みなしの子育てをされているのですから、できるだけ、無理をせずに、マイペースでいきましょう。

 

余談になってしまいますが、数年前に受け取ったpsychoscope(スイスの心理士学会から届く月刊誌)に以下のような研究結果の概要が載っていました。 

 

生後7か月の赤ちゃんに、「喜び」と「恐怖」を示す顔の表情を見せると、イギリス人の赤ちゃんと日本人の赤ちゃんの視線の動向に違いがありました。日本人の赤ちゃんは、相手の表情の目元を見る傾向があるのに対し、イギリス人の赤ちゃんには、口元を見る傾向があるとのこと。相手の顔の表情から感情を察する仕方に、文化により違いが現れるとのことでした。

また、大人を対象にした同じような研究でも、東アジア文化圏の人たちは、相手の目に注目しますが、欧米文化圏の人たちは、相手の表情、顔の中でも口に注目するそうです。

 

この違いを知ると、このご時世でも、マスクの着用を避ける欧米人が多い訳がわかる気がしてきます。私たちは、マスクをしていても、相手に、笑いやうれしい感情を伝えられるのなら、それはありがたいことですね。

 

私たちは、赤ちゃんの時から、相手の顔、表情から感情を察することができるのです。

自分自身にとっても、周りの人にとっても、そして、もちろんワガコにもポジティブな影響を与える「笑顔」。

まだ、心が落ち着かない日々が続いていることと思います。が、こんな時こそ、一人の時、ワガコ、家族や友達と一緒の時、お家の中や外でも、「笑顔」でいる時間を増やせたらいいですね。  💛

上記月刊誌内、概要記事に引用されている論文:Geangu, E., Ichikawa, H., Lao, C., Kanazawa, S., Yamaguchi, M. K., Caldara, R., & Turati, C. (2016). Culture shapes 7-month-olds perceptual strategies in discriminating facial expressions of emotions. Current Biology, 26(14), R663-664

bottom of page