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このコロナ禍中、私たちが生きていくうえで必要な思い・感情について改めて考えました。自分の思いや期待通りにいかないことがあっても「きっとうまくいく、私なら大丈夫!」と思える気持ちです。今回は「自己肯定感」についてのお話です。

                                                        

心療内科医の明橋大二先生*によると「自己肯定感」とは「自分を肯定的に評価できる気持ち。自分は生きている価値があると思える気持ち」です。「また、自分が愛している人、身近な人から『大切な存在だ』『必要とされている』と思える感覚」です。

私たちは成長過程の中で、強みや弱みをもった完璧でない自分を認め、ありのままの自分を大切に思える気持ちを育むことが大切ですね。

 

平成26年に青少年教育振興機構が発表した「高校生の生活と意識に関する調査」**によると、「自分はダメな人間だと思うことがある」の質問に「そう思う」と回答した日本人の高校生の割合が米中韓の高校生に比べて高く、「自尊感情」については米中に比べて低いという結果でした。

このような調査結果もあり近年は、家庭内や教育の場でも「自己肯定感」という言葉を耳にする機会が増えてきていますね。なので、すでにご存じのことも多いと思いますが、ワガコのココロの成長・自己肯定感を高めるためにお勧めの点をまとめてみました。

 

🔶ありのままのワガコを認め(条件なしの)愛情を注ぐ。「OO大好き」「よく頑張ったね」「ありがとう」など肯定的に語りかけたり、たくさん抱っこしたりなど言葉と態度で愛情を伝えましょう。

 

🔶ワガコが興味をもっている好きなこと、やりたいこと探しを応援する。楽しい・嬉しい気持ち、頑張ったあとの達成感を味わう経験が大切です。

 

🔶ワガコを褒める。ポジティブな言葉がけをする。褒める機会:ワガコが頑張っているとき、新しいことを覚えたり始めたりしたとき。何かを成し遂げた時(結果に限らず!) 期待通りの結果がでなくても、「トライしてみた」ということや「やっているときに頑張った」ということなど何かポジティブなことをみつけて励ましたり褒めたりできるといいですね。「やればできるようになる」という気持ちの芽を育てましょう。

 

🔶ワガコの感情・気持ちに共感する。ワガコが喜んで楽しんでいるときは、一緒に喜び笑う (笑顔は伝染します!)。泣いているもときも「痛かったね~、悲しかったね~、怖かったね~」とワガコの感情を認め共感する。なぜ泣いているのかわからない時は「なにが悲しかったの/怖かったの?」と聞き理由や説明をしっかり聞いてあげましょう。ママが自分を大切に思っている気持ちが伝わります。

 

🔶おうちの中をワガコの安全基地にする。ワガコにとっておうちの中をママ(やパパなどの養育者)と一緒にいたら安心と思える場にしましょう。私たちは、安心感の中でやりたいという気持ち(意欲)やひとりで頑張ってみようと思う気持ち(自立)への一歩が踏み出せます。

 

ワガコが成長していく過程で「自分をポジティブに評価できる気持ち」も育てていってほしいですね。

いろいろな経験をしていく中、子どもたちは、どんなときも「ママやパパが 『ありのままの自分』を認めてくれている」と感じながら、自分の苦手なことや弱み、自分の好きなことや強みを見つけていくのではないでしょうか。自分の強みを知りそれを伸ばせるようになると「自己肯定感」は高まります。 

 

わたしたち大人も、ホッとできる場所があり、一緒にいると安心できる人、どんなことがあっても自分を認めてくれる人、何かあったときに頼れる人が近くにいれば前向きになれますね。

休みなしで子育てをしているママさんも、自分自身を大切に思う気持ちを持って、ワガコを見守っていきましょう。  💛

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